ミニにタコ

純文学作家志望者がつらつらと雑記を書き連ねます

今夜、全てのバーで

大人になるってなんだろう。

齢を重ねて知ったことは、「諦める」ということを知ることが大人になることだと思った。

こう言うと「ネガティブなやつだ」と思われるかもしれないが、

諦めるということは何も悪いことばかりではない気がする。

 

子供の時は可能性は無限だった。

実際には無限ではないのかもしれないが、少なくとも

自分の中では無限で自分は何でもできると思っていた。

(10代の時にありがちな自己の尊大化です)

 

しかし大人になり世の中どうしようもないこと・できないことがあると

理解しだすと、諦めることで楽になることもあると知った。

 

僕は孤高の小説家・太宰治にはなれないし、ITの革命児・スティーブ・ジョブズにもなれない。音楽で世界を変えたジョン・レノンにもなれないし、球史に残る二刀流の大谷翔平にもなれない。

今パソコンの前に座っているのは薄汚れた中年の顔をした薄給の冴えない男だ。

 

昔はこんな自分を許せなかったが、最近はこれも自分の人生だ、と認められるようになってきた。

何というか、別に向上することを諦めたわけではないのだが、

「煌びやかな圧倒的な成功者でいなければならない」という呪縛から

少し解き放たれた気がする。

 

諦めないことがかっこいいと思っていた時期もあったが、

人生そのものを諦めるのではなく、自分を縛っている思い込みから

解き放たれるために諦めるということも必要な気がする。

 

 

明日も嫌な仕事なので、今夜は酒を飲んで早めに寝ることにします。

皆様、お休みなさい。

「音楽が終わったら、灯かりを消すんだ」

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今週のお題「好きなスポーツ」

最近はマラソンもいいなあと思うようになった。