思へば遠く来たもんだ
小説投稿サイトに小説を投稿したが評価はイマイチ。ていうかボロクソだった。
うーん、凡人には僕の芸術がわからないんだな。とは言いません。
確かに完成度の低い小説だったから。
何もない自分に残された小説がダメだったらほんとに何もなくなるな。
仕事もダメ、家庭も持ってない、人間関係も皆無。
その上小説までダメだったら…。
そう考えると小説をダメ出しされることが怖くなる時がある。
でも書かないわけにはいかない。今の自分にとって小説が生きがいだから。
しかし小説家を目指してる人はたくさんいて、プロの小説家でさえ兼業でやってる人も多く、専業で小説家をやっている人なんて極少数。
そんな現実を目の前に叩きつけられると気持ちが暗くなる。
それでも少しずつ小説を書くしかない。食える保証も何もない世界だが、とにかくやるしかない。自分でもなんで書いてるのか分からなくなってきたが、なんか知らんが書くしかない。
たぶん、小説を書くことでしか自分の気持ちを整理したり、世間とコミュニケーションできない人間だからなんだろう。
思えば10代の頃は自分は特別な人間で、大きなことができると思ってた。思春期の頃にありがちな根拠なき自信という奴だ。
社会の荒波に揉まれてからというものは矮小な自分を思い知らされるばかりで、過去の勘違いした自分を思い返すと恥ずかしくなる。
しかし、同時に大きなことを成し遂げて胸躍らせるような未来が来ることを信じていた過去の自分が愛おしくも感じる。
あの頃の自分の目はまだ死んでおらず、たとえ虚飾であっても自信を持っていた。
あの頃の俺が今の俺を見たら笑うだろうか。
汽笛の湯気を茫然と
眼で追いかなしくなつていた
あの頃の俺はいまいづこ。
今週のお題「お気に入りの靴下」
ユニクロで買った靴下!